千葉県でバリアフリーのリフォームを行うために必要な基礎知識を紹介
将来に備えてバリアフリーを検討しているものの、具体的にどのようなバリアフリーリフォームがあるのかわからないという方は多いでしょう。
そこで今回は、バリアフリーのリフォームに関する基礎知識をまとめました。おさえるべきポイントや注意点についてわかりやすく紹介しています。千葉県でバリアフリーのリフォームを検討されている方は、この記事を役立ててください。
1.バリアフリーとは
バリアフリーとは、高齢者が社会生活を送るうえで妨げとなるものを取り除くことです。日本では高齢化社会が進んでおり、2018年の調査によると70歳以上の方の人口は2,618万人となっています。近畿地方の人口が2,276万人なので、近畿地方の人口よりも多いといえます。
スーパーや病院ではバリアフリー化がなされていますが、最近では自宅をリフォームしてバリアフリーにする世帯も増えています。
2.バリアフリーのタイミング
バリアフリーのリフォームはどのタイミングで行えばよいのでしょうか。バリアフリーは必要性が生じたときに慌ててされる方が多い傾向にあります。そのため、必要性が生じる前から検討しておくとよいでしょう。
以下の項目に該当するものがある場合は、バリアフリーを検討しましょう。
・廊下に段差がある
・廊下の幅が極端に狭い
・トイレがほかの部屋から離れた場所にある
・ドアの開閉が難しい
・階段の傾斜が急になっている
・浴槽内が滑りやすい
必要なバリアフリーは、世帯によって異なります。将来にために設置したもののかえって使いにくくなったということもあるので、家族で相談しながら決めるとよいでしょう。
3.バリアフリーのリフォームでおさえるべきポイント
ここでは、バリアフリーのリフォームでおさえるべきポイントを紹介します。バリアフリーを検討するときの参考にしてください。
3-1.手すりの設置
階段を上がるときや浴槽につかるときに、壁につかまって歩くのは危険です。手すりを設置することで、安全な歩行ができます。手すりを設置するときは、以下の2種類から選べます。
・歩行補助手すり
歩行補助手すりとは、廊下や階段などに設置する手すりです。移動しながらつかまることができます。また、必要なときにはしっかりと握ってつかまることが可能です。
・動作補助手すり
動作補助手すりとは、玄関やトイレ、浴室などに設置されている手すりです。しっかりと握って姿勢を直したり、立ち上がったりできます。
手すりを設置するときには、高さに注意しましょう。設置するときの目安は、75~85cmです。
3-2.段差の解消
転倒事故を防ぐためには、段差をなくすことが大切です。廊下と部屋の境目や和室と洋室の境目などは段差が生じやすいので、リフォームで解消しましょう。
段差を解消する方法は、スロープを設置する方法、床のかさ上げをする方法の2種類です。状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
3-3.床の変更
床の素材を変更することで、転倒事故を防げます。おもな床の種類として以下のものが挙げられます。
床の素材 | 特徴 |
コルク | 弾力性や断熱性、吸音性などの効果がある |
カーペット | 遮音性や保温性などの効果がある |
木質のフローリング | 高齢者向けのすべりにくいフローリングもある |
クッションフロア | 耐久性に優れている |
廊下や居間については、すべりにくいコルク製がおすすめです。トイレはすべりにくいことに加えて、清潔感のあるデザインのものを選びましょう。
3-4.浴室をバリアフリーにする
浴室や脱衣所には、体に負担がかからないように暖房装置を取り付けるとよいでしょう。また、浴室から居間やリビングの距離を短くすることも重要です。
浴槽については、またぎやすい高さのものを選ぶようにしましょう。また床についても滑りにくい素材を選ぶことで、転倒事故を防げます。
4.お得にバリアフリーのリフォームをする方法
介護保険や補助金制度を利用して、リフォームの費用を安くおさえることが可能です。
4-1.介護保険を利用する
地方自治体から「要介護」の認定を受けるなど、一定の条件を満たすと保険金が支給されます。住宅改修費の保険給付対象限度額の20万円から、自己負担額を引いた金額を受け取ることが可能です。ただし保険金は、最初に専門業者にリフォーム代金を支払ってから支給されます。
4-2.助成金や補助金制度を利用する
地域によっては、バリアフリーのリフォームに関しての助成金や補助金を受け取れます。バリアフリーの工事を行うために、どのような制度が用意されているのかあらかじめ確認しておきましょう。千葉県でのバリアフリー工事に関する補助金や助成金については、千葉県の公式ホームページから確認できます。
5.まとめ
バリアフリーは、高齢者が社会生活を送るうえで妨げとなるものを取り除くことを意味しています。必要が生じてから慌てて検討するのではなく、必要性が生じる前から考えておきましょう。
おもなバリアフリーのリフォームとして、手すりの設置や段差の解消などがあります。また、浴室をリフォームして、安全に入浴できるようにもできます。リフォームを行うときには、介護保険、補助金や助成金についてチェックしておきましょう。